2011年12月24日土曜日

ひゃっく麻衣! おンどれーッ、死の舞いを踊れーッ!


あーまー、人知れず、かんそうだぶん書いた音源が百枚に到達した訳でしてね、だァりン。せっかくの到達地点っすから、こんなクソムダな文字の羅列をしぱしぱ打っ棄ってる訳ですがね。千二百パーセント意味のナイお知らせと、書く前から決めテル訳だからして。
と申しますかァ、日付設定から既にインチキ臭いスメルがもわわわ~~~んってするデス。イカサマデス、ごすりんさまァ。

ま、元から誰にも相手にされてへん、ネット世界の隅っこでムジークラヴをうわごとのように呟いている〝カスっぽい奴が書いちょるボロボロブログ〟、略してボログなんでー、インチキ許される!
もちろん過去文をこちょこちょ書き直しても、きっとバレテナーイ。しょっちゅう殺ってるのにィ! 雑ゥな文字列、トリートメントしてるのにィ。ついでに事実誤認とか意味不明表現とか説明不足とかっ、書き加えタリ正しタリ消しタリしてるのにィ。
ずるい! ずっるゥ~~い! そうやって都合の悪い事柄は闇へ病みへと消されてイクんデスね? ためになるなあ。
きっと貴方がグルグルてんてーでブブって本ボログに辿り着いた瞬間の文が、今とちょっぴし違ってるかも知れまてんよ?
べーつに大意が変わってなきゃ、細部なんてどーでもWiiのが閲覧者の真意なんですけどねい。そこをでゅるでゅるしてーのがヘタレ文コキって訳っす。
しこしこしたいんす!
つか貴方に! くりくりして欲しいんす! 何を、ってもういけず!

と言う訳で今年もそろそろボーナストラック時期ですが、まだもうちょっとだけ続くんじゃよ。このボログも書き納めではないんじゃよ。
よろしくお付き合いのほどを。

ねえねえ奥様ァ、最近の日本盤用ボートラって、わざわざ収める必要のないカストラックばっかじゃありませェん?



2011年12月16日金曜日

BOARDS OF CANADA 「Geogaddi」


2002年作の二枚目。

今更説明する必要があるのだろうか。
本来なら第二回くらいに書くべき、音楽シーンにとっても筆者にとっても多大な影響を与えた超名盤。だが、数多の音楽スキーな方々が本作について起こされている文章の上へ、筆者が新たに書き添える言葉など、もはやないのではなかろうか。
でもほら……今回で当ブログで紹介した音源、百枚目だしさ。
記念かきこ。

曲数が異常に多いのはインタールードがこまめに配置されているため。だから一曲一曲を抜き出して聴くより、アルバム全体の流れを味わうべきアルバム。さ、たゆたう流れに身を委ねようか。
そうすると、M-23の人間の耳では聴き取れない〝無音〟でさえ美味しい――なんて言っては『出たよBOC厨うぜえ。電波きめえ』とか罵られるのが落ちだが、ボートラM-24のお陰で解釈が増えたのは嬉しい。
M-24自体は2分ちょいの小曲だが、あるとないとでは〝いつの間にか止まっているプレイヤー〟と〝きっちり鳴り納めて止まるプレイヤー〟では意味合いが違ってくる。

つくづくM-23を考究して『猫になれたら本作がもっと気持ち良いんだろうなあ』と思う筆者を、我ながらきもいと思う。

ゆったりと進んでいるようで、割と拍の取り方が忙しないトラックもあったりする。それでもそう感じさせない、アルバム全体を支配する穏やかさは何なんだ。
間曲の成果か、被せればたちまち音がタイムスリップする卓フィルターの効果か、BOCはかくあるべきだからコトを難しくするなと頭が思考停止した結果か。
ならもう、サイケデリックとかシューゲイザーとかそんな枕言葉捨てさせろ! 筆者はコレ聴いてあんま深いコト考えずだらーっと生きたいよ。

M-01 Ready Lets Go
M-02 Music Is Math
M-03 Beware The Friendly Stranger
M-04 Gyroscope
M-05 Dandelion
M-06 Sunshine Recorder
M-07 In The Annexe
M-08 Julie And Candy
M-09 The Smallest Weird Number
M-10 1969
M-11 Energy Warning
M-12 The Beach At Redpoint
M-13 Opening The Mouth
M-14 Alpha And Omega
M-15 I Saw Drones
M-16 The Devil Is In The Details
M-17 A Is To B As B Is To C
M-18 Over The Horizon Radar
M-19 Dawn Chorus
M-20 Diving Station
M-21 You Could Feel The Sky
M-22 Corsair
M-23 Magic Window
M-24 From One Source All Things Depend (Bonus Track For Japan)


2011年12月14日水曜日

APHEX TWIN 「Selected Ambient Works Volume II」


遂に出ましたAPHEX TWINことリチャード・デイヴィッド・ジェイムズによる世紀の奇盤、1994年作品の二枚組。通称「SAW2」(スプラッタ映画じゃないよ)

まずDisk-2のM-01以外、本来は曲名がない。後付けでタイトルが付けられたのだが、付いてどうなる音楽でもない。全くもって蛇足だ。
曲名がトラック時間という前回のグロコミ同様、彼らにとって言葉などどうでも良いと言わんばかりだ。こんなトコがまさしくニカ人種。

だが音世界は百八十度違う。

「76:14」もAPHEXの前作「SAW 85-92」も一般的な音楽の体を成していた。成していたからこそ誰もが賞賛し、時代を代表する名盤と評された。
だが本作の逸脱ぶりはどうよ、と。
時にもわーんと、時にぼそぼそと鳴るシンセ。ほぼノンビート、ほぼ単音で、メロディを欲しがらずに、陽炎の如く揺らぎ続ける。
その音色使いは冷ややかだったり、たまに優しかったり、不気味だったり、意外にも神々しかったりと落ち着きを見せない。聴き手がリラックスを求めて再生するアンビエント音楽だというのに、聴き進めていくうちに駆られるのは、不安感。
この要因を不穏な音色使いに向けるのは短絡だ。本質はもっと広い。

漠然と見知らぬ場所へと放り出される感覚、と語るべきか。

本作を聴きながらぼけーっとする貴方は今、独りでぽつーんと立っている。
どこで? 月の裏側かも知れない。赤茶けた大地が広がる荒野かも知れない。誰も見えないのに気配だけする薄暗い大部屋かも知れない。メインストリートなのに生命反応のしない石造りの街並みなのかも知れない。それどころか時空の狭間かも知れない。
その場所がどこか付き止める前に、貴方は別のどこかへ飛ばされる。トラック毎に。
聴く人によってその孤独な地は変わる。人のイマジネイションは無限だから。トラックに必要以上の情報が籠められていないから。創り手が、聴き手それぞれが抱く解釈の正否を定めていないから。

聴いて感じて安らぎを得るのもアンビエント。それがパブリックイメージ。
そこへ、聴いて感じて意識をどこかへもって行かれるのもアンビエント、だと提唱するリチャD。本作の真意など語ってくれなそうな人だが、そう勝手に解釈して聴けば本作の凄さが少なからず理解出来るはずだ。

Disk-1
M-01 (Cliffs)
M-02 (Radiator)
M-03 (Rhubarb)
M-04 (Hankie) (UK Only)
M-05 (Grass)
M-06 (Mold)
M-07 (Ropes)
M-08 (Circles)
M-09 (Weathered Stone)
M-10 (Tree)
M-11 (Domino)
M-12 (Steel Plate)
Disk-2
M-01 Blue Calx
M-02 (Parralell Strips)
M-03 (Shiny Metal Rods)
M-04 (Grey Stripe)
M-05 (Z Twig)
M-06 (Window Sill)
M-07 (Hexagon)
M-08 (Lichen)
M-09 (Spots)
M-10 (Tassels)
M-11 (White Blur 2)
M-12 (Match Sticks)

本作にDisk-1・M-04があるのはWarp盤、つまりUK盤のみ。
加えて三枚組LP(とカセット!)にはDisk-2・M-06とM-07の間に〝Stone In Focus〟なる10分越えのトラックが追加収録されている。


2011年12月12日月曜日

GLOBAL COMMUNICATION 「76:14」


テクノクリエイター、マーク・プリチャードとトム・ミドルトンによる、1994年作。アンビエントテクノの名盤として名高い。

ミドルトンがあのリチャDとの共作経験もあるのは周知の事実。その点を踏まえると、本作のこの発表年はとても意味深長に感じる。
その片側は次回に譲るとして、さてグロコミ。本作は彼ら唯一のオリジナル作品である。
元々が現場――つまりDJ気質の人々で、自らクリエイトせずとも周囲に良質な音楽がごろごろ転がっているのなら、それに敬意を払って使わせていただきましょうよ、というのが彼らの活動本意だろう。
そういった人々はオリジナルアルバムを創ると大抵、如何にもし難い出来となって聴き手に深い嘆息をさせる。
聴く頭と創る頭は全く違うことを断言してくれる。

ですがコレですよ、グロコミは!

基本はノンビート。音色使いの古めかしさは仕方がない。そんな些細な部分など、時代性と思って許容してもらわないと先に進めない。アルバム/曲タイトルがラン/トラックタイムという抽象的部分もニカならではなのだから、気にしないで欲しい。
気にするべき音楽ではないのだから。
浮遊感のあるシンセの長音は、まごうことなく現世の音。この世に息吹きする生命の音。それを象徴しているのが印象深い主音と、それを盛り立てる背景音の美しさ。それを丁寧に編み込むテクスチャの妙。
ベタな法則ではあるが、これこそが音楽の基本。こういった作品をしれっと出せるのも、実力者たる所以である。
この普遍的な創りならば、『世界規模の伝達。音の媒体を通して伝えられた、感動的な表現』(M-06より)と言い切れる力を有している。(声の響きが宗教めいて聴こえる点は気にしない)

最後に、アンビエントとは〝聴いて感じる〟音楽だと思っている。
終わりそうで終わらず、続きそうかと思えば終わる兆しをみせ、でもやっぱり続いて、やがて消え行くように締めるM-10が最たるモノだ。
だから(全ての音楽に対しても言えるコトだが)クソ真面目に正座して聴けなどとは言わない。BGMとして聴き流しても一向に構わないと思う。
ただ、聴き続けて鬱陶しく感じるならアンビエント音楽として失格だし、眠くなるのならそれはリラックスしている証拠だから良しとすべき。
本作を聴いて前者は信じ難いし、後者なら……それはカラダが欲しがってる証拠だよ、うへへへ……。

M-01 4:02
M-02 14:31
M-03 9:25
M-04 9:39
M-05 7:39
M-06 0:54
M-07 8:07
M-08 5:23
M-09 4:14
M-10 12:18

M-07はTANGERINE DREAM〝Love On A Real Train〟のカヴァー。二倍に増幅されている分、リミックスに近い改変ぶり。


2011年12月10日土曜日

AMEN ANDREWS vs. SPAC HAND LUKE 「Amen Andrews Vs. Spac Hand Luke」


謎のソロユニット、AMEN ANDREWS(以下、AA)とSPAC HAND LUKE(以下、SHL)のスプリット盤。リチャD主宰のRephlex Recordsより、2006年に発表された。
どちらも(俗に言う)コーンウォール一派の番頭格、ルーク・ヴァイバートの変名なんだけど。

名義別音源の振り分けは以下の曲目通り。過去リリースしたEPとの被りもほぼなしの準新作。他人とスプリットを切っている訳ではないので、気にせずごちゃまぜ。
ただしAA名義は(PLUGという専門名義があるにも関わらず)ドラムンベースが基本。SHL名義では(こーゆーのあるらしいしー、俺も演ろっかなー? と、綿棒で耳掃除をしながら思い立ったかのような俺節)ダブステップが展開されている。
共通する点は音色のチープさ。あと、声ネタをいつも以上に多用しているトコ。しかも他で使ったネタを再利用する部分も散見されるいい加減さ。

正にルーク・ヴァイバートの、安っぽくて嘘臭くてテキトーで節操のない部分が浮き彫りにされたかのようなアルバム。
何だかボロカスに書いているみたいだが、「ただし良い意味で」の言葉が必ず語尾に必須状態となる点、それこそが彼の凄いところであって。
M-01の、バスケのタンクトップとダボパンを着て金メッキのブリンブリンを下げた奴がダブステップを始めたかのような珍奇なトラックを組めるのも、ルーク先生だけ!

まあ何だかんだでルークらしいアルバム。
書き遅れたが、結構はちゃめちゃな創り(〝結構〟が付くところに、ルークの計算高さが見て取れる)なので、レーベルオーナーによる変名のコンピ盤「Caustic Window Compilation」との比較もアリ。リチャとルークの彩の違いがはっきりと分かるはず。

M-01 London (SHL)
M-02 1 Shot Killer Pussy (AA)
M-03 Like A Machine (SHL)
M-04 Screwface (AA)
M-05 Grime II Dark (SHL)
M-06 Multiple Stab Wounds (AA)
M-07 Grave (SHL)
M-08 Intelligent (AA)
M-09 Barrave (AA)
M-10 Amen Andrews (AA)
M-11 Junglism (AA)
M-12 Play (SHL)
M-13 Murder (AA)


2011年12月4日日曜日

BLACK FRAMES 「Solar Allergy」


CRITTERS BUGGINのスケリック(Sax)とブラッド・ハウザー(Ba)と4th「Bumpa」から参加したマイク・ディロン(Percussion)が、セッションワークで多忙のマット・チェンバレンを放置し、他のメンバーを迎えて創った2002年作品。
日本盤以外は自主流通盤。唯一の音源。チェンバレンの代わりが、これまた数多のアルバムで叩いているセッションドラマーのアール・ハーヴィン――以上を踏まえて考えれば、本作の立ち位置が透けて見えるはずだ。

さて本作はいつもテキトーに演っているようにしか思えない彼らが、珍しく明確なコンセプトを持って録ったアルバムである。
その内容を知って、筆者の眉間に皺が寄った。

「TORTOISEっぽいコトを俺らなりに演ってみよう!」

……げんなりするところを踏みとどまって、ふと思考。
黙ってパクりインスパイアを受けずに、自ら公言してしまうなんて可愛いじゃないですか。ちゃんとTORTOISE側に敬意を示している訳だから。
で、そのパクりインスパイア具合はと言えば……ハウザー以外のメンバーがマリンバやらヴィブラフォンを用いている――この時点でああなるほどTORTOISEだな、と。
だがはっきり言って、亀さんとの相似点はコレだけ。使い方を真似ているのではなく、あまりに象徴的な音ゆえ、こうでしか当てはめようがない楽器なのだ。

こうなると彼らの独壇場。
音の濃淡をくっきり描き分けられるスケリックのサックス。決して奥に引っ込まないハウザーのベース。有効な装飾音をくれるディロンのパーカッション。チェンバレンとは違う、黒人ならではのグルーヴ感を持つハーヴィンのドラム。
――と、木琴・鉄琴。
コレを使っただけでポストロックっぽく聴こえるって、どれだけエゴの強い楽器だよ。

本体から一音色増えて得した気分になれれば、本作はきっと楽しいはず。
本作が後の彼らの活動に少なからず影響を与えている事実を結果論で悟れば、きっと聴き逃せないはず。
なのに日本のみ、正規流通ですかい……。

M-01 25 Billion Stars Per Human
M-02 French Farse
M-03 Harfta
M-04 Sonic Vapor
M-05 Mullet Cut
M-06 Turbulence
M-07 White Envelopes
M-08 Gophers
M-09 Lucky Dog

どーでもいい話になるけど、このジャケットの黒人男性、ドラムのハーヴィンかと思いきや、LaMar Seymourなる人らしいよ。
誰? つか何で?


2011年12月2日金曜日

JIM O'ROURKE 「Bad Timing」


シカゴの音響職人による、単独名義としては八作目のアルバム。1997年発表。
ただし多作家のため、何を以ってしてオリジナルアルバムか、という定義が曖昧ゆえにこの数の信憑性も疑わしい。
レーベルはDrag City。ほんのちょっと、あのジョン・マッケンタイアが絡んでいる。今となっては見られない組み合わせ。

筆者によるオルークのイメージは『神経質な音楽を創る人』なのだが、本作はそんな偏見を見事に打ち破ってくれる。
凄くメロディアスで心地良いのだ。
だが彼も然る者。安直にメロディを立てただけの聴き捨てポップ曲などらない。
在籍していたGASTR DEL SOLを思わせるフォークっぽいアコギの調べが、時にはカントリー風になったり、ピアノやオルガンやスティールギターを絡めたブルーズ風になったりと、何の予兆もない上に曲の流れを乱さず空気を換え、十分越えの長尺曲を顔を凪ぐそよ風のように乗り切ってしまうこの鮮やかな構成力。
この人にとってジャンルなど意味を成さないのだな、と悟らせてくれる。

その一方でM-03みたいなアコギの静かな爪弾きと愛らしい電子音の絡みは、反復音より齎される快楽の力を鼓膜に染み込ませるように教えてくれる。
しかもこのトラック、その後ろでいつの間にかひっそりスティールギターが鳴り出し、それに乗じて不穏な音色を奏でるヴァイオリンがだんだんと侵食を始め、完全に曲を支配したかに思えた刹那……ぷつっと途切れ、M-04に移行。
そのM-04はM-03の終いの流れを引き継ぎ、グリッチを孕む不穏な幕開け。それをすぱっと響き良く掻き鳴らされるアコギが払拭し、今度は唐突に嘘臭いくらい爽やかな管楽器隊とバッタモン臭いハワイアン風ギターが見送って幕を閉じるこのわざとらしい連動性。
ああ、この人はやっぱりこんな不安定な創り手だよな、と再確認させてくれる。

一聴、なにげない創りでも、油断出来ないのがシカゴの音響技師たち。気付けば桃源郷。気付かなくても十分ハッピー。
奥が深いわ。

M-01 There's Hell In Hello But More In Goodbye
M-02 94 The Long Way
M-03 Bad Timing
M-04 Happy Trails