ペンシルヴァニアのエモエモなメガネっ子:キース・ケニフの当名義四枚目は2015年作。
ジャケ絵はコレとかコレ描いてるマシュー・ウッドソン(メガネ)。
いつも通りなんで特に書くコトないのを何とか。
ピアノやアコギを主音に立て、背後に長音のシンセを垂れ籠め、おそらく自ら叩いているだろうドラムパターンをループさせて底に敷く。
メロディは最重要視で。低音はあまり取らない。各音色を微かにくぐもらせて生々しく。
ビートは落ち着いた鳴りで、歯切れ良く。その一方でアンビエントも能くする。
だいたいこんな感じ、いつも。
相変わらず隙がない。
だからこういう手堅い作品はリピート率が非常に高いと常日頃書いている。
多少感傷的(エモい)だが、負の要素はほぼないため聴いて気分が落ちることはない。日々の暮らしのほんの一匙分おセンチになりたいのなら、これ以上の処方箋はない。
そうじゃなくても、音楽として完成度が(毎作毎作常に)高く、奇を衒った部分がかけらもないため、聴いていて邪魔にならない。
ならば聴かない理由もない。
だから逆にこの界隈の一番星になれないのかもなあ。いわゆる〝地味過ぎて〟。
となるとイチゲンさんを取り込みにくい立ち位置に居るのかもなあ。筆者はこの手の音楽の入り口としてまず彼を薦めたいのに。
なお本作で、この名義としては初めてゲストプレイヤーを迎えた。
M-03と06でそれぞれチェロとヴィオラ奏者。(トラックに溶け込み過ぎてて気付かんかった)
また、原盤技師は某白髪のオッサンと仲良しなテイラー・デュプリー。
M-01 Every Passing Hour
M-02 It Was Warmer Then
M-03 Sonora Lac
M-04 Pearls
M-05 Yume
M-06 Skies Minus
M-07 The Root
M-08 Again
M-09 Sing the Same Song Twice
M-10 Embrace
M-11 You The Rose (Bonus Track For Japan)
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