2012年6月4日月曜日

Mr.SCRUFF 「Ninja Tuna」


え、鮪(Tuna)っ? 鯨かと思った……。
相変わらず自筆のヘタウマ絵が可愛い四枚目。2008年作。自らNinja Tune傘下で興したNinja Tunaより。

前作と何が変わったかは一聴瞭然。メジャー感が増した。
音色のちょっとした安っぽさも魅力だった彼が、しっかりとした音色で、きっちり創ってきた印象を受ける。
また、最近のNinjaの兆候である〝大々的に生音をサンプリングしてトラックを組む〟手法も、作品に更なるダイナミズムと生々しさを与えている。
良い環境にて制作することで、表現の選択肢が広まる。自ら『自分に厳しい』と語るアンディ・カーシーaka Mr.SCRUFF。その妥協を許さぬ姿勢は、このような制約を取り払った状態の方が上手く作用するようだ。
使いこなせなかったあいつとは大違いだね(ニッコリ。

基本はほのかにファニーなブレイクビーツ。それをM-02のようなジャズ色で彩るか、M-03のようにファンクを絡めてジャズファンクで行くか、M-05やM-07のようなブレイクビーツにエレクトロ色を噛ませてみるか、M-08のように四つ打ちエレクトロをぶちかますかはカーシーの匙加減次第。
驚いたのがM-06。UK客演番長・ROOTS MANUVA参加曲だが、まんまあのマルチラッパーが組みそうなトラック。向こうがどこまで口を出してきたかは分からないが、クレジットの〝Programming〟はカーシーのみ。彼の適応能力と言うか、スキルの高さを如実に表すトラックだと思う。

革新的な作品ではないが、臆せず自分の許す範囲で何歩も前進して見せた、手堅く高品質な出来。カーシーの人柄も偲ばれる。

M-01 Test The Sound
M-02 Music Takes Me Up
M-03 Donkey Ride
M-04 Hairy Bumpercress
M-05 Whiplash
M-06 Nice Up The Function
M-07 Bang The Floor
M-08 Get On Down
M-09 Hold On
M-10 Give Up To Get
M-11 Kalimba
M-12 This Way
M-13 Stockport Carnival


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