2012年10月2日火曜日

DJ MIL'O 「Suntoucher」


キャリアは二十年近い、DJ MIL'Oことミロ・ジョンソン初のオリジナルフル音源は、日本のみ発売。2003年作。

何を隠そうこのDJ MIL'O、BJORKMADONNAなどとの共同作業で名高いネリー・フーパー、後にMASSIVE ATTACKを結成するダディー・Gと組んだUKクラブシーン伝説のユニット、THE WILD BUNCH創設メンバーである。
輝かしい他の二人(や、後に入って来たメンバー)の経歴に比べ、残念ながら彼は些か地味な立ち位置に居る。過去お世話になった日本のつてを使っての、この限定されたリリース形態など、如実にそれが表れている。

出来上がったこの作品も、やはり地味となる。

だがこの地味さがもう、堪らないのだ。
のっけのM-01から、リムショットで刻まれるビートと、ダビーに揺らぐ上モノ。湿り気を帯びて低くうねるベースライン。単品で響き渡る管楽器――
正に大人のブレイクビーツ。かつてのブリストルミュージックがココに。
以後、ダンサブルな、もしくはファンキーなビートになろうが、女性ヴォーカルが絡もうが、ジャジーにブレイクビーツをキメようが、景色はどうしようもなくブリストルの鉛色の空。
極渋。
無論、きちっと創ってあるからこその、素朴な味わい。

今となっては時代遅れの音かとは思うが、その程度で風化するモノではないと信じたい
「今のMASSIVEより、初期の方が旨味がある」とお考えの貴方への一枚。

M-01 Harlem Village Suite
M-02 Everyone (Has One Special Thing)
M-03 Afrique
M-04 Possessions (Vocal)
M-05 Cochise
M-06 Sounds Of The Ghetto
M-07 A special Day
M-08 Gyrating Savages
M-09 Concept vs Personality In Dub
M-10 Gutter
M-11 Possessions In Dub (No Regrets Mix)


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