2012年12月26日水曜日

SHADOW HUNTAZ 「Valley Of The Shadow」


NONGENETIC、DREAM、BREAFFの米3MC'sと、蘭トラックメイカー:ファンケン兄弟=FUNCKARMAのはみだしヒップホップ野郎ども、2005年作二枚目。
今回も前作に引き続き、(音が)安い、(リリースが)遅い、(トラック構成が)巧い、の三拍子レーベル、マンチェスターのSkam Records

基本線は一緒。デジデジしいニカトラックにラップ。トラック構成上の新機軸はない。
ただし今回、ファンケン兄弟さんサイドが前作で手応えを得たのか、かなり図に乗っているのが分かる。
拍をずらしたり、変拍子は当たり前。とてもターンテーブリストがこすったとは思えないスクラッチが荒れ狂ったり、過度の声変格やチョップを加えていたり。前作以上に、これでもか! とMCさんサイドへケンカを売りまくる。
そこで違和感や疑問符や苦笑が浮かんでしまってはコラボですらない訳で、平然と乗りこなす胆力と実力が、この3MC'sには備わっている――のは前作で証明済み。むしろMC側から「もっと骨のあるトラック持って来いよ」と煽ってきた可能性すらある。
蜜月だなあ。

とは言いつつも、双方がはちゃめちゃ演り過ぎて、聴き手を置いてけぼりにするような創りでは断じてない。「ドープなトラックにイルなラップ」なる配球を明確にし、きちんと一球一球を投じている点も見逃せない。
幽玄で地味な背景トラックを奥に揺らがすことで、各音色の距離感を鮮明にし、トラックを整理整頓する。これで、一番の聴かせどころであるラップも引き立つ。
分かる奴には分かると無闇に難解にするのではなく、分かりたいと思える人を増やす工夫もクリエイターには必要なのではないか。

放りっぱなしでスカしているのはただの厨二病。少年の心を忘れないイカした大人に、このくらいの配慮は必須なのさ。

M-01 2020
M-02 Massive
M-03 Pevic
M-04 Do What I Want To
M-05 Radically Necessary
M-06 Solsa
M-07 Deander
M-08 Visions
M-09 Y.
M-10 Decisions
M-11 My Geez
M-12 Nattie
M-13 Rulez Of Engagement


0 件のコメント:

コメントを投稿