2013年5月20日月曜日

マジかYo! L.O.T.W.式音楽用語解説・其の2


意外と好評っPoi、月イチこのコーナー、けふはラベルになっちょるジャンルのコトゥー。
たぶん長くなるさけ、とっととイクぜ。
でも四行くらい書いておっきたいのよねい。起承転結希みてーな、な? な!
……で、こーして詰まっちんぐな訳ダワ。ざまーねーな。はいクリッククリックゥー!



アブストラクト (あぶすとらくと)
正式名称は〝アブストラクト・ヒップホップ〟。同義語に〝ダウンテンポ〟、〝トリップホップ〟がある。まぎらわしいので、当ブログは〝ダウンテンポ〟の呼称を一切用いない。また、死語っぽい〝トリップホップ〟は蔑称として諧謔的に扱っている。
ヒップホップはフロアをロックするためのジャンルだが、その踊る部分を極力排除し、より聴き込むために、もしくはチルアウトするために組まれたブレイクビーツ音楽がコレ。
ただし、彼らは自分たちが〝アブストラクト〟を演っているとはこれっぽっちも考えていないはず。なぜなら彼らはおしなべてヒップホップに魅せられたBボーイだから。某日本のヒップホップクルーが『アブストラクトじゃねえ、ヒップホップだ』とリリックを書いたり(正確に言うとこのリリックは、ある別のヒップホップクルーへの意趣返しなのだが)、MASSIVE ATTACK周りのように〝トリップホップ〟と呼ばれることを蛇蝎の如く嫌っている者も居る。
音像は、もわっと篭ったスモーキーな上モノに、くごもったボトムラインが這うのが一般的。だがやはり根がBボーイなので、アッパーなビートも平気で組んでくる。よって少しでも、キャッチーじゃないな、煙たいな、と思ったらココら辺の音と即断するのも良い。
ジャンル分けなんてテキトーで良い。

エレクトロニカ (えれくとろにか)
同義語に〝リスニングテクノ〟、〝インテリジェント・ダンス・ミュージック(IDM)〟。類語に〝アンビエントテクノ〟。ただし、いずれも死語に近い。
略語は〝ニカ〟や〝エレニカ〟が一般的。〝エレクトロ〟と略すとヒップホップの先祖にあたる打ち込みファンクを指すことになるので注意!!
で、こちらはテクノ派生のチルアウト音楽。打ち込みを駆使し、まったりテンポで気持ち良い電子音を追い求める快楽主義者――なのだが、彼らは異常なフットワークの軽さを有しており、あれよこれよと音やジャンルを掻い摘み、作品を頻発する。アシッドハウス、ブレイクビーツテクノ、ドリルンベース、アンビエント、生演奏折衷テクノなどなど……その作風の拡散は留まることを知らない。
加えて偏屈者が多いので、匿名性を重んじたがる。複数名義を持ちたがったり、クレジットを省きたがったり、アートワークを形而上に近付けたがったり、ユニットやアルバム/曲タイトルの命名に手を抜きたがったり。
しかも音楽活動に飽きたら平気で音信不通になったり、音源を出すのを止めたり、名義を凍結したり。そのくせ、何の前触れもなく復活したりと気まぐれが過ぎる!
――以上、連中のこのような面倒臭い性質を〝ニカ気質〟と筆者は勝手に呼んでいる。是非、みなさん広めて欲しい! ほんとにこんなんばっかなんだもの。

ポストロック (ぽすとろっく)
難しく考えている方が多いので、ズバリ! 『人力で気持ち良い音を追求する音楽的快楽主義者』と解釈して良いのではなかろうか。
だからジャズもあり、人力ミニマルもあり、激音ロックもある。
また、適材適所で人材が組織を渡り歩いたり兼任したり助け合ったりするので、人脈が集結する傾向にある。よって『この人はココのこの人と組んでこんな音楽をあの人が所属しているレーベルで演っているから、コレはポストロック』みたいな漠然とした認識で問題ないかと思われる。
それは人材の閉鎖性の裏返しでもあるのだが、誰もこの問題点を追及する者は居ない。現に『どんな繋がりだよ!?』と目を剥くような登用は稀である。
そもそも連中は気の合う仲間とまったり音楽を演っているだけなので、問題視する必要など微塵もなかったりするのだが。

ハードコア (はーどこあ)
~~テクノでも、~~ヒップホップでもない。もちろん~~プロレスでも、~~ポルノでもない! ~~パンクだ。
性急なビートと歪んだ汚い音の弦楽器が暴れ回る、一聴このブログと何の関わりもなさそうな音楽性だが、そこから派生した速さではなく遅さ、激しさ以上に重さを追求したサブジャンル〝スラッジコア〟なる音を演っている連中が上記三つのジャンルを呑み込み、音楽的テリトリーを拡大しているので、特別に扱っている。
当ブログはその中でも、より音の快楽に重きを置いたユニットを紹介している。
また彼らはこんな非社会的な音楽を鳴らしているのに、非常に社交的で研究熱心な者も多い。自らの音楽性と噛み合うと判断したら躊躇なく交流を持ち、その血/知を即座に血肉とする。そんな面が垣間見られる革新的な連中も扱っていこうと思っている。(勘違いされたくないので記すと〝革新的〟だからカッコ良くて優れているとか、〝保守的〟だからダサくて劣ってる訳などない!)


いぜう!
また来月なー! 二十日にお会いしませう、たぶん。




0 件のコメント:

コメントを投稿