2011年12月10日土曜日

AMEN ANDREWS vs. SPAC HAND LUKE 「Amen Andrews Vs. Spac Hand Luke」


謎のソロユニット、AMEN ANDREWS(以下、AA)とSPAC HAND LUKE(以下、SHL)のスプリット盤。リチャD主宰のRephlex Recordsより、2006年に発表された。
どちらも(俗に言う)コーンウォール一派の番頭格、ルーク・ヴァイバートの変名なんだけど。

名義別音源の振り分けは以下の曲目通り。過去リリースしたEPとの被りもほぼなしの準新作。他人とスプリットを切っている訳ではないので、気にせずごちゃまぜ。
ただしAA名義は(PLUGという専門名義があるにも関わらず)ドラムンベースが基本。SHL名義では(こーゆーのあるらしいしー、俺も演ろっかなー? と、綿棒で耳掃除をしながら思い立ったかのような俺節)ダブステップが展開されている。
共通する点は音色のチープさ。あと、声ネタをいつも以上に多用しているトコ。しかも他で使ったネタを再利用する部分も散見されるいい加減さ。

正にルーク・ヴァイバートの、安っぽくて嘘臭くてテキトーで節操のない部分が浮き彫りにされたかのようなアルバム。
何だかボロカスに書いているみたいだが、「ただし良い意味で」の言葉が必ず語尾に必須状態となる点、それこそが彼の凄いところであって。
M-01の、バスケのタンクトップとダボパンを着て金メッキのブリンブリンを下げた奴がダブステップを始めたかのような珍奇なトラックを組めるのも、ルーク先生だけ!

まあ何だかんだでルークらしいアルバム。
書き遅れたが、結構はちゃめちゃな創り(〝結構〟が付くところに、ルークの計算高さが見て取れる)なので、レーベルオーナーによる変名のコンピ盤「Caustic Window Compilation」との比較もアリ。リチャとルークの彩の違いがはっきりと分かるはず。

M-01 London (SHL)
M-02 1 Shot Killer Pussy (AA)
M-03 Like A Machine (SHL)
M-04 Screwface (AA)
M-05 Grime II Dark (SHL)
M-06 Multiple Stab Wounds (AA)
M-07 Grave (SHL)
M-08 Intelligent (AA)
M-09 Barrave (AA)
M-10 Amen Andrews (AA)
M-11 Junglism (AA)
M-12 Play (SHL)
M-13 Murder (AA)


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