2002年作の二枚目。
今更説明する必要があるのだろうか。
本来なら第二回くらいに書くべき、音楽シーンにとっても筆者にとっても多大な影響を与えた超名盤。だが、数多の音楽スキーな方々が本作について起こされている文章の上へ、筆者が新たに書き添える言葉など、もはやないのではなかろうか。
でもほら……今回で当ブログで紹介した音源、百枚目だしさ。
記念かきこ。
曲数が異常に多いのはインタールードがこまめに配置されているため。だから一曲一曲を抜き出して聴くより、アルバム全体の流れを味わうべきアルバム。さ、たゆたう流れに身を委ねようか。
そうすると、M-23の人間の耳では聴き取れない〝無音〟でさえ美味しい――なんて言っては『出たよBOC厨うぜえ。電波きめえ』とか罵られるのが落ちだが、ボートラM-24のお陰で解釈が増えたのは嬉しい。
M-24自体は2分ちょいの小曲だが、あるとないとでは〝いつの間にか止まっているプレイヤー〟と〝きっちり鳴り納めて止まるプレイヤー〟では意味合いが違ってくる。
つくづくM-23を考究して『猫になれたら本作がもっと気持ち良いんだろうなあ』と思う筆者を、我ながらきもいと思う。
ゆったりと進んでいるようで、割と拍の取り方が忙しないトラックもあったりする。それでもそう感じさせない、アルバム全体を支配する穏やかさは何なんだ。
間曲の成果か、被せればたちまち音がタイムスリップする卓フィルターの効果か、BOCはかくあるべきだからコトを難しくするなと頭が思考停止した結果か。
ならもう、サイケデリックとかシューゲイザーとかそんな枕言葉捨てさせろ! 筆者はコレ聴いてあんま深いコト考えずだらーっと生きたいよ。
M-01 Ready Lets Go
M-02 Music Is Math
M-03 Beware The Friendly Stranger
M-04 Gyroscope
M-05 Dandelion
M-06 Sunshine Recorder
M-07 In The Annexe
M-08 Julie And Candy
M-09 The Smallest Weird Number
M-10 1969
M-11 Energy Warning
M-12 The Beach At Redpoint
M-13 Opening The Mouth
M-14 Alpha And Omega
M-15 I Saw Drones
M-16 The Devil Is In The Details
M-17 A Is To B As B Is To C
M-18 Over The Horizon Radar
M-19 Dawn Chorus
M-20 Diving Station
M-21 You Could Feel The Sky
M-22 Corsair
M-23 Magic Window
M-24 From One Source All Things Depend (Bonus Track For Japan)
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