2011年5月18日水曜日
BONOBO 「Dial ‘M’ For Monkey」
英国人、サイモン・グリーンによる2003年作、二枚目。
タイトルの元ネタがヒッチコックのコレなのは言うまでもない。
最近はNinja Tuneも多様化を図っているものの、彼やFUNKI PORCINIやMR.SCRUFFあたりがNinjaを象徴したアーティストと言っても過言ではない。
スモーキーでウェットでちょっぴりジャジーなインストブレイクビーツ。
ことBONOBOに関しては、この微妙な枠線を決して踏み外さず、音像通りのもわっとした活動を重ねている。
『継続は力なり』という言葉が似合うアーティストは、何もロック畑だけではない。
えっと、それって……作品毎に差異がない、って意味じゃね?
いやいや、『同じようなコトを演ってる』のと『同じようなコトを演らされている』のでは大違い。そもそも、後者にアーティストとしての資質があるのか疑問視してしまうが……。
口の悪い人が『前作と瓜二つ』などと揶揄するが、それは『質が維持出来ている』という意味として捉えておこう。筆者はむしろ、音色使いがやや幅広くなったこっちの方が好きだ。
『同じようなコトを演ってる』人々に成長がないなんて、そんな理屈はない!
さて、あまりに『Ninjaな音世界』なのでこれ以上書くコトはないのだが、最後にひとくさり。
彼の音源デビューは何と、かのCLARKと全く一緒。
それから十年余――片やスモーキーなブレイクビーツを堅持し、片やアルバム毎にテクノ界を所狭しとうろつき回る――この両極端な成長振りが、非常に面白い。
M-01 Noctuary
M-02 Flutter
M-03 D Song
M-04 Change Down
M-05 Wayward Bob
M-06 Pick Up
M-07 Something for Wendy
M-08 Nothing Owed
M-09 Light Pattern
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