2014年3月10日月曜日

HELIOS 「Remixed」


ペンシルヴァニアのエモメガネ:キース・ケニフのメイン名義のリミックス盤。2012年作。
自己レーベルのUnseen Recordsより。

リミクサー陣は下記の通り。
オリジナル曲の内訳は、M-2とM-05が二枚目。M-01とM-06が三枚目。M-03は二枚目と三枚目の間に出したミニアルバムから。M-04は未発表曲集から。M-07は何と未収録曲をリミックスするという暴挙。M-08はココが初出の未発表曲、となっている。
なお、M-05は彼の(双子の)弟。

勝手知ったる者どもに依頼しただけあって、どれもHELIOSの音世界を乱さぬ手堅い出来となっている。
どれもエモくて、生(音)っぽい。新曲M-08が混じっても違和感がない。
強いて挙げればM-07がダサっちくてデジデジしい、如何にもシュナウスらしい創りで地味に異彩を放ってしまった点くらい。
筆者個人的には、もっとチャレンジャーと言うかクラッシャーなリミクサーを一人くらいぶち込んで聴き手の眉間にシワを寄せるような御乱心と言うか茶目っ気を見せて欲しかった気がしなくもないが、彼のファン層を考えればそんなコトをしたら大ブーイング必至であろうし、至って真っ当な判断かと。
なので安心して、ゆったりとこのたおやかな音世界に浸って欲しい。

中でも秀逸なのがテネシーの巨漢デュオによるM-03。
HELIOSとしては珍しい歌入りトラック(歌ってるの、ケニフ本人?)だが、原曲に忠実ながらも各音を丹念に磨き上げ、背景音をレイヤーの如く幾重にも織り込んだ夢見心地な仕上がりとなっている。南部のおやぢロックでも演ってそうなルックスなのにやるじゃん!

M-01 Hope Valley Hill (Arms And Sleepers Remix)
M-02 Halving The Compass (Rhian Sheehan Remix)
M-03 The Obeisant Vine (Hammock Remix)
M-04 Every Hair On Your Head (Ben Boysen Remix)
M-05 First Dream Called Ocean (Colin Kenniff Remix)
M-06 Hollie (Rafael Anton Irisarri Remix)
M-07 Falling In Swirls (Ulrich Schnauss And Mark Peters Remix)
M-08 Caera


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