2012年3月10日土曜日

CHRIS CLARK 「Clarence Park」


現CLARKの記念すべき初アルバム。2001年作品。
本来はコレ、ミニアルバム扱いだったのに……いつの間にかフルアルバムに昇格しているのは、大人の事情なのか「いんだよ、細けぇ事は」なのか。

ランタイムは三十分少々と短め。一分台の間曲を随所に配置しているからか。
そんなコトよりもまあ、当時は言われまくりましたよ、例の〝Aphex Child〟と。
でもこうして後日、腰を落ち着けて聴いてみれば『そこまで似てるかァ?』と首を傾げたくなるのは、比較的フォロワーやらエピゴーネンやらに寛容なつもりの、筆者の印象
音色使いは確かにリチャDっぽい部分が強い。もうコレは影響土壌という名のDNAなのだから、デビュー盤で希釈出来るようなモノではな――
ああもう、そんなのどうでも良い! デビュー作で既にこの出来! という無限の可能性に焦点を当てて欲しいのさ! 似てる似てないとか抜きにしてさあ。
それに、後々引き継がれる彼ならではの特性も、この時点で萌芽を見せているし。

音色を崩壊寸前まで――いや、崩壊したらその地点で臨界点を定め直す、破天荒かつ過剰な音響工作は、まるで玩具を買い与えられた幼児の如き無邪気さよ。
この人は本当にトラックを組むのが好きなんだろうなあ。〝呼吸するかのようにトラックを創る〟リチャD擁するコーンウォール一派のような。
ああ、そうなるとやっぱり、どうしようもなく彼はWarpの申し子だなあ。〝Aphex Child〟に括られた点はそこにあるのかもなあ。

こんな彼の原点たる作品がようやく、約十年越しの想いが実り、日本盤化されましたよ。3rd「Body Riddle」期にWarp Records直営の通販・Warpmart限定で切られた音源+未発表曲追加の超お得仕様で!
『アルバムを出す時期が売り出し期』――つまりいつ大ブレイクしてもおかしくない完成度の作品を連発するCLARKなのに、六枚目期で思い出したようにリイシューとは些か遅くありませェん? と嫌味のひとつくらいBeatinkに言ってやりたい筆者はふと気付いた。
ああ、次がとうとう日本でのCLARKの売り出し期なんだそうなんだ。

彼はようやくのぼりはじめたばかりだからな、このはてしなく遠いテクノ坂をよ……。

Clarence Park
M-01 Pleen 1930's
M-02 Dogs
M-03 Proper Lo-Fi
M-04 Oaklands
M-05 Bricks
M-06 Emw
M-07 Laugh With Hills
M-08 Chase
M-09 Lord Of The Dance
M-10 Caveman Lament
M-11 Fossil Paste
M-12 Diesel Raven
M-13 Shrewland
M-14 Nostalgic Oblong
Throttle Clarence
M-15 Wicked Life
M-16 Lady Palindrome
M-17 Friday Bread
M-18 Proper Mid-Fi
M-19 Bob Dedication
M-20 820689
M-21 Alpha Dodgem Fortitude
M-22 Mother McKnight
Bonus Tracks
M-23 Guitar Solo
M-24 Racloir
M-25 Perfectly Welcome
M-26 Sabbath
M-27 Robinson Crusoe
M-28 Vac Vac Taurus


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