1994年発表の二枚目。
前作「Blue Lines」から大きな変更点はない。
落ち着いた刻みのブレイクビーツに、ウェットな雰囲気を壊さない上モノ。押し殺すような3Dのラップ(本作ではなぜか、ダディGがM-10しか声を入れていない)に、広い人脈を駆使して連れて来た優秀なシンガー。
一枚目で既にUK音楽シーンを変えた名作を創りし者どもである。早くも王者の風格か。
強いて挙げれば、M-04とM-09が初のインストナンバーという点くらい。
で、このM-04が何とも甘美だったりする。
数々の映画音楽を手掛けたクレイグ・アームストロングが弾く、感傷的なピアノの旋律が胸を打つ名曲なので浸るべし。
アームストロングはもう片方のインスト曲M-09(M-08では編曲としてのクレジットあり)でもピアノを弾いており、『彼はピアノを〝歌わせて〟いる』と解釈すればこの起用が良く理解出来るはず。(いや、何の不満も起きるはずがないんですけどね……)
さて毎盤恒例の素敵ゲスト。
まずWILD BUNCH時代の同僚、ネリー・フーパーが共同プロデューサーとして参加。
〝Voice Of Massive Attack〟ホレス・アンディはM-05と10。M-10はTHE DOORSのアレのカヴァー。
毎度毎度鋭い人選の女性シンガーは二名。
まずM-01と06で、EVERYTHING BUT THE GIRLの
M-03と08ではニコレットが
……あ、そうだったわー。いつものトリッキーねー。M-02と07ねー。本作限りでケンカ別れしちゃったけどー。(ほんとに最近和解したのー?)
以上を踏まえてお察しの通り、本作はM-01からM-05のA面と、M-06からM-10のB面がシンメトリーの関係になっている。アナログ万歳。
M-01 Protection
M-02 Karmacoma
M-03 Three
M-04 Weather Storm
M-05 Spying Glass
M-06 Better Things
M-07 Euro Child
M-08 Sly
M-09 Heat Miser
M-10 Light My Fire (Live)
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