2011年6月16日木曜日
PLAID 「Not For Threes」
日本でもお馴染み――になって欲しかったWarpレーベル所属、アンディ・ターナーとエド・ハンドリーの二人組による二枚目。1997年発表。
BLACK DOG(=ケン・ダウニー)と袂を別って初のアルバムだから「三人じゃないよ」、と。
PLAIDはそんなクセのあるジョークセンスの持ち主であると同時に、アーティスト写真では進んであほなコトも出来るお茶目さんだ。(たぶんホモカップルじゃないと思うんだ……たぶん……)
音楽性もそこら辺の可愛げのある部分が垣間見える、聴いていて楽しいエレクトロニカ。しかも可愛らしい方面だけでなく、平然とシリアスな彩も出せる器用な人々である。
加えて彼らはコンスタントに音源を出しているにも関わらず、凡作を決して出さない、聴き手としては非常に信頼の置けるアーティストでもある。
あと、音色使いが独特なので、何をやろうとPLAIDが関わってる! とすぐに分かる独自性も持ち合わせている。
凄いなー、PLAID。なのに日本での知名度はリチャやトムやオーテカはんより劣るんだよなー。マイケル・アリアスのせいにしちゃおっかなー。
と言うコトで、何を薦めても安心のPLAID印。まずはどれを取り上げようか迷った。
結局コレにしたのは、エレクトロニカの入り口としては最適な、シンガーをフィーチャーしている曲を含む作品だから。しかも迎えたゲストシンガーが凄いから。
まずはM-06でNICOLETTE。MASSIVE ATTACKとの競演で頭角を現した(ソロシンガーなのに)名バイプレイヤーだ。PLAIDも彼女のソロアルバムでトラックを提供している。
さてM-13では何とBJORK様だ。結構絡んでそうなイメージはあるが、PLAIDのトラックに乗っかってBJORKが歌った曲は、彼女の作品を合わせてもたったコレのみ。貴重!
後はM-10ではマーラ・カーライルなる女性シンガーが歌っている。彼らの盟友であるHERBERT人脈のシンガーソングライターだそうな。
M-01 Abla Eedio
M-02 Kortisin
M-03 Headspin
M-04 Myopia
M-05 Lat
M-06 Extork
M-07 Praque Radio
M-08 Fer
M-09 Ladyburst
M-10 Rakimou
M-11 Ol
M-12 Seph
M-13 Lilith
M-14 Forever
M-15 Getting
M-16 Milh
上記のトラックリストは英盤Warpからのモノ。1998年発売の米盤Nothingからの曲順は、M-11“Ol”が省かれ、M-16に“Undoneson”、M-17に“Spundink”が追加された。
追加曲はいずれも1997年のEP「Undoneson」より。当EPは本作のM-03“Headspin”も含む三曲入りとなっている。
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