単刀直入に書くと、今回は創りが荒っぽい。
かと言って1stのように〝荒い〟訳ではない。4thのようにざらざらとした質感で、しかも更にダイナミックな仕上がりになっている。
ポストロックだってロックなんだ!
しかもM-06では、メンバーのジョン・マッケンタイアがかつて在籍したジャンクハードコアバンド、BASTROを髣髴とさせる暴れっぷりを聴かせていて、ついにやにやしてしまった。
かと言って全編ロッケンロー! な訳はない。M-04のように変な楽器を導入してみたり、M-05のようにヒップホップのウワモノっぽいコトを演ってみたり、M-11のようにどこかずれたような違和感を抱かせたまま最後まで演り切ってみたりと、節操がない。
ポストロックだから実験するんだ!
もう何を演っても許される域に、彼らは至っていると思う。
現に今回、TORTOISEのほぼ代名詞であるシロフォンの音が全く入っていない。例の西部劇のような弦楽器のメロも押さえ気味。
それなのに本作はどうしようもなくTORTOISEだ。
「もう何を演っても~」と言う以前に、ジャーマンロックからヒップホップまで、さまざまな音楽を吸収し、撹拌し、濾過するTORTOISEに既成概念を押し付ける筋合いがない。
筆者は絶対に守りに入らぬ一方で、柔軟に何でも許容する彼らの姿勢が大好きだ。
これからも好き勝手やって欲しい。
M-01 High Class Slim Came Floatin' In
M-02 Prepare Your Coffin
M-03 Northern Something
M-04 Gigantes
M-05 Penumbra
M-06 Yinxianghechengqi
M-07 The Fall of Seven Diamonds Plus One
M-08 Minors
M-09 Monument Six One Thousand
M-10 De Chelly
M-11 Charteroak Foundatio
M-12 High Class Slim Came Floatin' In (Eyeremix) (Bonus Track For Japan)
あーそうだー。ボートラM-12で、ボアダムスのEYEが要らんコトリミックスしてまース。
あーそうだー。ボートラM-12で、ボアダムスのEYEが
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